霧状酸化剤注入工法 効果の範囲

1箇所当たりの効果の範囲

霧状酸化剤注入システム”Dシリーズ”の1箇所当たりの過酸化水素水注入の効果の範囲は、一般的な安定型最終処分場の場合、ノズルの先端を中心にして半径約 5mの球体で、容量約 523m3となります。(右図参照)
4箇所同時注入のD-04タイプでは、一度に約2,092m3の浄化が可能となります。

効果範囲イメージ図
メタンガスとは

メタンガスは、無色無臭でそれ自体は人体に対する影響はないが、爆発限界は5〜15%と言われており9.5%で最も激しく爆発し埋立廃棄物層内の内部火災や爆発の危険性のあるガスである。また、空気に対する比重が0.555と軽いため埋立層内部から上がってくる際に、硫化水素等比重が重く臭気を含むガスも押し上げるためそのガスが人体に影響を及ぼす。(下記”硫化水素ガスとは”参照)

硫化水素ガスとは

硫化水素ガスは、無色で卵の腐ったような刺激臭で、目や皮膚、粘膜を刺激する有害なガスです。比重が1.1905と空気より重いが、メタンガス等の比重の軽いガスと一緒に埋立層内部から上がり人体に影響を及ぼす危険が高い。5ppmが労働安全衛生法の許容濃度規制値となっており、50ppm以上になると気道刺激や結膜炎、嗅覚麻痺を起す危険性があり、1,000ppm以上ではほぼ即死と言われている。また、水溶性が高く浸透水にも影響を及ぼす。